起立性調節障害の不登校|提出物・成績は担任に相談しても大丈夫!


体調が悪くて課題がなかなか進まない。成績も気になるけどどうしたらいいんだろう…。
担任の先生に相談したいけど、迷惑じゃないかな。どう伝えればいい?
こんな悩みを一人で抱え込んでいませんか?
起立性調節障害で不登校になった私の息子も同じでした。
課題の提出日は近づくけれど、体調が悪く横になるばかりの毎日。
「成績が悪くなってしまう…。」と焦って涙を流す息子を前に、私は何もできませんでした。
とても孤独でした。
担任の先生に相談することも頭をよぎりましたが、親子で何とかしないといけないと思い込んでいました。
けれども、息子の不安を解消するには担任の先生に相談するしかないと思い立ち、意を決してお話をする時間を取っていただきました。
正直、あまり病気に対して理解してくださっていないように思えた担任の先生でしたが、息子の不安をわかってくださり、提出物の配慮や成績について今後どうなっていくのかを教えてくださいました。
今、この時の私のように悩んでおられる保護者の方の少しでも参考になればと思い、私の経験と調べた内容をまとめてみました。
✅ 本記事の内容
- 起立性調節障害の子どもが抱える提出物・成績の悩み
- 提出物や成績について、担任に相談してもいいの?
- 効果的に配慮をお願いするための3つの具体的な方法とタイミング
✅ 本記事の信頼性
- 起立性調節障害の子どもを持つ母親の実際の体験に基づいた内容
- 担任の先生に相談し、実際に配慮していただいた内容の記載
- 文部科学省のガイドラインに基づいた「合理的配慮」の解説
この記事が少しでも悩んでおられる方のお役に立てると嬉しいです。
起立性調節障害の子どもが抱える提出物・成績の悩み

起立性調節障害を抱える子どもは、体調により学校生活で多くの困難に直面します。
特に提出物や成績は将来の進路にも影響するため、保護者もとても不安になりますよね。
ここでは、まず起立性調節障害の子どもが抱える3つの大きな悩みを見てみます。
体調が悪く提出物が終わらない…未提出が続く不安
起立性調節障害の症状は、朝だけでなく日中も続くことがあります。
私の息子は、夕方6時頃まではベッドから起き上がることができず、そのあとから少しずつ元気になるという感じでした。
勉強しなければと机に向かっても、頭を持ち上げるのが辛く、すぐに頭を伏せてしまっていました。なんとかその状態で勉強を始めても、脳への血流が不足しているので、頭が働かずなかなか進みません。
このように起立性調節障害の子どもは、体調不良により宿題や提出物を完成させることがとても難しいのです。
その結果、以下のような悪循環に陥ります。
- 課題に取り組む気力が出ず、未提出の課題がどんどん溜まっていく
- 「やらなきゃいけない」という焦りがストレスとなり、さらに体調が悪化する
- 未提出が続くことで成績が下がり、自己肯定感も低下していく

未提出が続くと、成績に影響するだけでなく、「頑張っても認められない」という諦めの気持ちが子どもの心に根付いてしまいます。
この悪循環を断ち切るためには、学校への相談が必要になってきます。
テストを受けられず成績がつかない不安
定期テストや単元テストを受けられず、成績が「未評価」になることは、保護者にとって大きな悩みです。
起立性調節障害は、特に午前中に症状が強く現れます。
多くの学校ではテストが午前中に実施されるため、体調不良で受験できないことが頻繁に起こってしまうのです。
テストを受けられないことで、以下のような不安が生まれます。
- 成績が「未評価」または「評価不能」になってしまう
- 内申点に悪影響を及ぼし、高校受験で不利になるのではないか
- 子どもの努力や能力が正当に評価されないのではないか

しかし、学校に相談することで、提出物の提出期限延長や別室受験などの配慮を受けられる可能性があります。
諦める前に、まずは担任に状況を伝えてみましょう。
「怠けている」と誤解される辛さと孤立感
起立性調節障害は、外見からは症状がわからない「見えない病気」です。
朝起きられなくて学校に行けないという状況が、周囲からは怠けていると誤解されることが非常に多いのです。
特に、午後になると症状が改善する傾向があるため、「都合よく体調が悪いのでは?」と疑われることもあります。
このような誤解は、子どもを深く傷つけます。
- クラスメイトから「ずるい」と陰口を言われる
- 周囲から「もっと頑張れば起きられるはず」と無理解な言葉をかけられる
- 「頑張って学校に行かない自分が悪い」と自分を責めるようになる
私の息子も、周りからの言葉にとても傷つきました。
友達から「楽しいことがある時だけ学校に来るね」と言われたことで、体調が少し良い日でも何か言われてしまうかもという恐怖心で学校に行けなくなってしまいました。

起立性調節障害は、医学的に認められた自律神経の病気であり、本人の意志や努力だけでは克服できないことを、学校やクラスメイトに理解してもらえると登校しやすくなりますね。
起立性調節障害で不登校…提出物や成績、担任に相談してもいいの?

「担任に相談したい」と思っても、なかなか踏み出せない保護者は少なくありません。
ここでは、多くの保護者が感じる心理的なハードルと、「合理的配慮」というものについて解説します。
「遠慮してしまう」親の本音と心理的ハードル
多くの保護者が、担任への相談を躊躇してしまう背景には、さまざまな心理的ハードルがあります。
先生も忙しいのに、余計な手間をかけて迷惑じゃないかな。うちの子だけ特別扱いを求めるのは申し訳ないし…。
私も、同じように感じていました。
起立性調節障害であることは先生に伝えていましたが、勉強に関しては「自分たちで何とかしなければ」と思い、特に相談することはありませんでした。
しかし、一人で抱え込むことで、親も子どももますます追い詰められていきます。
子どもの症状は改善せず、未提出の課題は増え続け、成績の不安も大きくなるばかりでした。
「合理的配慮」について
起立性調節障害のような病気による学習上の困難は、「合理的配慮」の対象となります。
合理的配慮について、
文部科学省のガイドラインでは、学校は児童生徒の心身の健康状態や特性に応じて、必要かつ適切な配慮を提供する義務があるとされています。
具体的に認められている配慮の例は以下の通りです。
- 提出物に関する配慮―期限の延長、提出方法の柔軟化、課題内容の調整
- テストに関する配慮―別室受験、追試の実施、別日程での受験、時間延長
- 登校に関する配慮―保室登校の許可、午後からの登校認可、遅刻の配慮
- 授業に関する配慮―座席の配置(保健室に近い場所など)、休憩の許可、体育の配慮
- 情報共有―他の教科担当教員への状況共有、養護教諭との連携

こういった配慮がありますが、権利を主張するより、不安に思っている事と具体的な希望を整理し、お願いする形で相談すると進みやすいです。
実際に受けた配慮とは
私はまず、担任の先生に子どもの体調と課題が思うように進まない現状についてお伝えしました。そして、子どもが課題を仕上げなければいけないと焦っていることや、成績が悪くなることで高校受験に響くのではという不安について相談しました。
先生は、「今はまず体調を優先して、勉強はそれからでいいから。」と言ってくださいました。そして私の精神面も心配してくださいました。
また、
- 課題は提出期限までではなく、学期内に提出できれば成績に反映できること
- 他の教科の先生にも提出期限については配慮してもらうよう伝えること
- 受けられていない授業のノートは無理に写す必要はないこと
- 定期テストは前回受けた際の点数から見込み点を出して評価できること
これらについてを約束してくださいました。
今後、登校できない日が続いて内申点が下がった場合の高校受験への影響についても説明を受けることができました。
帰宅後、先生と話した内容を息子に伝えると、ほっとした様子で笑顔になりました。
担任の理解ある対応と言葉は、子どもが安心して学校と関わるための大きな支えとなります。

多くの先生は、子どもの健康と成長を第一に考えてくれています。
まずは勇気を出して相談してみることで、温かいサポートを得られる可能性があるのです。
起立性調節障害の配慮を担任にお願いする3つの方法

「先生に相談したいけど、どう話をすればいいのかわからない」という方のために、こちらの気持ちを伝えやすい方法をご紹介します。
家に帰ってからこの話もしたかったのに!とならないように、きちんと準備することで緊張せず落ち着いて相談できます。
相談前に「診断書・症状メモ・希望リスト」を用意
相談前に、以下の3つの資料を準備しておきましょう。
1. 診断書または医師の意見書
起立性調節障害について、全ての先生が理解できているとは言えないと思います。
「見えにくい病気」である起立性調節障害への先生方の理解を深めるためにも、診断書の提出は有効です。
高校生は出席日数が関係してくるため、診断書の提出が何か意味を持つ場合があるかもしれません。

ちなみに息子の場合は特に提出はしませんでしたが、話はスムーズに進みました。
2. 症状メモ
子どもの具体的な症状と日常生活での困難を、箇条書きでまとめておきましょう。
- 主な症状:「立ちくらみ」「頭痛」「吐き気」「倦怠感」等
- 症状の変化:「午後には改善する」「天気や気圧の影響を受ける」等
- 学習面の困難:「集中できない時間帯」「宿題に取り組める時間」等
- 登校時に気をつけてもらえると助かること等
先生も、どういった症状でどう辛いのかを把握し、学校生活を少しでも楽に過ごせるようにしてあげたいと思ってくださっていました。
3. 希望する配慮のリスト
具体的にどのような配慮を希望するのか、リストアップしておきましょう。
- 提出物:「期限の延長」「体調の良い日に保護者が持参」等
- テスト:「別室受験」等
- 登校:「保健室登校の検討」等
- その他:「座席の配置」「体育の配慮」等
担任には具体的に依頼する
相談の際は、「何を希望するのか」を具体的かつ明確に伝えることが大切です。
症状や希望のメモを先生に見せる必要はありませんが、まとめることで頭の中が整理され、話を進めやすくなります。
具体的に依頼することで、先生も対応しやすくなり、適切な配慮を受けられる可能性が高まります。
具体的な依頼の例
- 「提出物について、期限を延長していただくことは可能でしょうか?」
- 「定期テスト当日に体調が悪い場合、別室受験を実施していただけますか?」
- 「体調が悪い時は保健室で休ませていただくことは可能でしょうか?」

感謝の気持ちをお伝えし、丁寧にお願いすることで、先生との信頼関係を築くことができます。
相談のタイミングは学期初めや懇談会
適切なタイミングで相談することで、担任の先生も余裕を持って対応を検討することができます。
<おすすめの相談タイミング>
1. 学期初め・新学期の始まり
新学期が始まる前、または始まって間もない時期に相談すると良いでしょう。
- 先生も年度初めは子どもたちの状況を把握しようとしている時期
- 早めに相談することで、子どもの不安を少しでも減らすことができる
2. 個別懇談会・保護者面談
学校が設定している個別懇談会や保護者面談を活用しましょう。
- 電話ではなく、会って話せる機会
- 他の保護者の目を気にせず、プライベートな話ができる
3. 定期的なフォローアップ面談
一度相談した後も、定期的に状況を報告する機会を設けましょう。
- 子どもの体調の変化などをお伝えする
- 必要に応じて配慮してもらう内容を調整する
- 担任との信頼関係を継続的に深める
<相談方法について>
基本的には対面での相談が望ましいですが、難しい場合は以下の方法も検討できます。
- 電話での相談(まずは簡単に状況を伝える)
- 連絡帳での相談依頼(面談の日程調整)
- 養護教諭を通じた相談(担任との橋渡し役として)

大切なのは、「できるだけ早く」相談することです。
遠慮しがちになりますが、子どもが必要な配慮を受けられることで、不安が軽減し体調の安定に繋がります。
まとめ:起立性調節障害の不登校|提出物や成績の悩みは担任に相談しよう!
起立性調節障害で不登校になると、提出物や成績への不安が尽きることはありません。
しかし、その悩みを一人で抱え込まず、思い切って担任の先生や学校に相談しましょう。
担任の先生と協力しながら、子どもが安心して学べる環境を一緒に作っていきましょう。

その一歩が、子どもの未来を明るく照らす第一歩になるはずです。
子どもの笑顔と可能性を守るために、勇気を出して相談してみてください。
きっと、あなたと子どもを支えてくれる温かい理解と協力が、そこにあるはずです。


